はじめに
今回は現代文記述のおすすめ参考書とレベル・使い方を解説します。
国公立二次試験の国語で記述の方法が分からなくてつまづく人は多いです。
現代文の記述を勘で解いている人もいますが、記述のセオリーをしっかり勉強すれば点数は伸びます。
「現代文の記述が苦手」「独学でも記述対策はできるのか」「現代文記述のおすすめ参考書を知りたい」
そんな受験生は是非参考にしてください!
現代文は対策する意味ある?
現代文は才能・センスで解くものと思っている受験生は多いでしょう。
暗記しても仕方がないですし、単純に問題を解いて伸びる科目ではないからです。
しかし、現代文の対策をしないのは非常にもったいないです。
文系なら二次試験国語の配点は高いので英語と同じくらい重要な科目です。
そんな重要な科目を疎かにしてはいけません。
現代文はある程度センスも関係しますが、正しい勉強をすれば必ず伸びます。
正しい勉強をするために参考書を使いましょう。
現代文記述の参考書は2種類
現代文記述の参考書には大きく分けて2種類あります。
①キーワード・背景知識の参考書
②読解・答案作成の参考書
1つ目はキーワード・背景知識の参考書です。
聞きなじみのない語彙やテーマが勉強できます。
現代文が苦手なのは単純に語彙力不足の可能性があります。
国公立二次試験の評論文は難解な語彙が多く出てきて、さらにテーマが難解なことが多いです。
例えば、パラダイム(特定の時代や分野で規範となる物の捉え方)や、ポストモダン(近代から脱却することを目標に様々な分野で流行した思想活動)など聞きなじみのない語彙が出てきます。
そんなキーワードや背景知識を知っているだけで、大幅に解きやすくなり時間短縮につながります。
語彙力に自信がない人はまず語彙力を強化しましょう。
2つ目は読解・答案作成についての参考書です。
記述力を上げるためには最も大切な参考書であるといえます。
なんとなくではなく論理的に文章を読むためには読解力が必要です。
それぞれの筆者の読解法は異なるので、自分に合った参考書を見つけましょう。
また、答案作成のセオリー・型を勉強しましょう。
現代文記述ではだいたいの型が決まっています。型を身に付ければスラスラと答案が書けます。
繰り返し練習してセオリー・型を身に付けましょう。
現代文記述対策の参考書『現代文キーワード読解』
「現代文キーワード読解」は難解な語彙や重要語彙を勉強できる参考書です。
難解かつ重要な語彙を覚えることで、これまで理解できなかった文章が読めるようになります。
難易度・レベル
「現代文キーワード読解」はそこまで難しくありません。
なので、現代文を勉強したての人から上級者までが使える幅広い参考書となっています。
現代文が苦手で語彙力に自信がない人はやるべきだと思います。
上級者は答案作成、または他の科目に時間を費やしましょう。
本書の構成
「現代文キーワード読解」は現代文に頻出する重要語彙160個について解説しています。
左のページに語彙の意味と解説があり、右ページに語彙を使った長めの例文がのっています。
長めの例文なので、どんな文脈で語彙が使われているのか理解でき、また背景知識を身に付けられます。
さらに、難解語彙にはイラストや図解がついているのでイメージしやすいです。
使い方
①語彙の解説を読む
②例文で語彙がどのように使われているのか確認する
③覚えるまで①②を繰り返す
語彙をしっかり覚えるまで何周もすることが大切です。
たった160個のみ、英単語のボリュームに比べれば少ないのでさっと覚えましょう!
現代文記述対策の参考書『得点奪取 現代文 記述・論述対策』
現代文の記述を勉強するうえでやっておきたい一冊です。
難易度・レベル
本書は難関国公立志望の人に向けて作られているので難易度は高いです。
共通テストの現代文とは比にならないほどの難解さです。
問題を読んでみて全く理解できないなら、いったん本書を使うのはやめましょう。
十分な語彙力・背景知識を身に付けてから本書をやり始めるのがおすすめです。
本書の構成
5題の典型問題と20題の練習問題が掲載されています。
まず、5題の典型問題で答案作成のセオリーを理解し、練習問題でセオリーを身に付けるイメージです。
全体で25題というなかなかのボリュームなので演習量はこの一冊で十分でしょう。
明確な採点基準
独学で記述対策をするのが難しいのは、自己採点がしにくいからです。
採点基準が分からず、何点つければいいのかわからないでしょう。
しかし、この参考書には明確な採点基準が書かれています。
さらに採点基準は言葉で説明されているだけではなく答案の間違い例がのっていて、
どんな答案なら正解なのかわかりやすく理解できます。
また、解説が詳しく書かれているので、どこを答案に盛り込めば得点につながるかが理解できます。
現代文の記述を独学で勉強するにはもってこいの参考書です。
また、古文・漢文バージョンもあるのでぜひ使ってみてください。
使い方
①時間を計って問題を解く
②模範解答を見て自己採点する
③解説を読み込んで重要ポイントを理解して添削する
④もう一度答案を書いてみる
まず時間を計って問題を解きましょう。
国公立二次試験は時間的にシビアなので、できるだけ早く解く意識を持ってください。
問題を解き終わったら、模範解答を見て自己採点をしましょう。
「得点奪取 現代文 記述・論述対策」は詳しい採点基準が書かれているので、自己採点しやすいです。
自己採点したら、解説を読んで重要なポイントを理解し、自分の答案を添削してみましょう。
自分の答案には何が足りなかったのか、重要ポイントをどう盛り込めばよかったのか、意識して添削してください。
添削が終われば、最後にもう一度答案を書いてみましょう。
自己採点してから答案を添削するだけで終わる人は多いですが、それは良くないです。
添削もしたし次は模範解答のような答案が書けると思うのは間違いです。二回目でも意外と書けないものです。
完璧でなかった問題はもう一度答案を書いてみましょう。
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