国立大学に合格するための勉強計画【現役文系神戸大生が解説】

はじめに【国立大学に合格するために実際行った勉強計画】

私は高2まで勉強0時間。高3から本格的に勉強を始めて、

独学で神戸大学法学部に現役合格しました。

現在2回生、個別指導塾で塾講師を2年間しています。

多くの受験生を見てきましたが、勉強計画について疑問を持つ子が多くいます。

受験生
受験生

国公立大学に行きたいです。どんな計画で勉強すればいいですか?

そんな疑問に答えます。

今回は私が実際に行った1年間の勉強計画を紹介します。

私立大学の勉強計画は国立大学とは異なるので、またの機会に話します。

勉強計画を立てることは大切です。

漠然と勉強するのにはモチベーション的に限界があるからです

細かい目標を立てて、着実に合格をつかみ取りましょう。

また、勉強時間はどれくらい必要か、受験生時代の1日スケジュールも紹介しているのでぜひご覧ください。

国立大学に合格するための年間勉強計画【概要】

あくまでも1年での勉強計画です。

できればもっと早い時期から基礎固めをするほうがいいです。

高1高2から勉強すればいくらでも上を目指せると思います。

国立大学合格計画① 4月~7月 基礎固め

4月~7月は伸びるのに時間がかかる英語・国語・数学を主に勉強しましょう。

伸びやすい社会科目に時間をかけなくても大丈夫です。

この時期は点数が悪くても焦る必要はありません。

とにかく土台を作る時期だからです。

基礎固めをせずに、新たな問題を解いていては、いつまでたっても伸びません。

ひとつひとつ基礎を積み重ねましょう。

英語

英語はまず単語や熟語を覚えましょう。

単語だけではなく熟語も重要です。

例えば、共通テスト英語リーディングでは、熟語が多く出てきます。

熟語を知らなければ、読むのに詰まってしまいます。

時間のロスや解釈違いにもつながるでしょう。

また、熟語を覚えてない受験生は多いです。

だから、熟語を覚えているだけでも大きなアドバンテージになります。

手間を惜しまず熟語を覚えましょう。

また、国公立大学を目指すなら、文法を詳しく勉強する必要はないです

文法問題は出題されることが少ないからです。

センター試験時代は文法問題がありましたが、共通テストでは文法問題はなく読解問題のみです。

二次試験でも多少の文法問題が出るだけです。

だから、ネクストステージやヴィンテージなどの文法参考書は必要ないと個人的には思います。

もちろん、基本的な文法(仮定法過去など)を覚えていない人は勉強しましょう。

※私立大学は文法問題がよく出題されるので別です。

国語

国語は現代文・古文・漢文がありますが、

古文・漢文を主に勉強してください。

現代文と比べて、古文・漢文は勉強すればしっかり伸びるからです。

古文

単語・文法を覚えましょう。

単語・文法さえ覚えれば、ある程度読めるようになります。

また、共通テストでは文法問題や単語の意味を選ぶ問題が出ます。

比較的点を取りやすい問題なので、単語・文法を覚えて確実に正解しましょう。

また、複数の意味を持つ単語がありますが、できるだけすべて覚えてください。

単語の意味を選ぶ問題は、マイナーな意味が正解だったりするからです。

漢文

基本知識・句法・単語を覚えましょう。

返り点などの基本知識や、句法を覚えるのは当然です。

また、意外と単語が重要です。

単語の意味を知っていれば、人物関係が分かったりします。

句法だけでなく、単語も読解のカギとなるのです。

数学

数学は青チャートなどの網羅系参考書で勉強するのがおすすめです。

何周も問題を解いて、問題の解き方・パターンを覚えてください。

おおまかな問題のセオリーをつかみましょう。

●英語

単語・熟語を覚える

●数学

網羅系の参考書を何周も解いてパターンを覚える

●国語

古文・漢文を主に勉強する

〇古文 単語・文法を覚える

〇漢文 基本知識・句法・単語を覚える

国立大学合格計画② 8月~10月 二次試験対策

受験生
受験生

なぜこの時期に二次試験の勉強?

この時期に各難関大学の模試(冠模試)が行われるからです

旧帝国大学・難関国立大学の模試がだいたい9月~11月頃にあります。

模試は自分と志望大学の距離を測るいい機会です。

もちろん受けましょう。

冠模試

例として神大、阪大模試の日程を紹介します。

●神大模試日程

10月8日 第二回神大本番レベル模試(東進)

11月5日 河合塾神大オープン

11月12日 神大入試実践模試

●阪大模試日程

9月3日 第二回阪大本番レベル模試(東進)

10月22日 第三回阪大本番レベル模試(東進)

11月3日 駿台阪大実戦

11月12日 河合塾阪大オープン

※東進、河合塾、駿台の模試のみを載せています。

冠模試でいい判定を取ることを目標にして勉強しましょう。

記述対策

基礎固めが終われば、次は二次試験対策の勉強です。

二次試験は記述試験なので、記述に慣れる必要があります。

記述式の問題が載っている参考書を使って勉強しましょう。

冠模試に向けて記述問題を解こう!

国立大学合格計画③ 11月~1月 共通テスト対策

1月半ばの本番まであとわずか。

11月~1月はとにかく共通テスト対策です。

共通テスト形式の問題に慣れるために、演習を積み重ねましょう。

また、冠模試の結果が返ってくる頃です。

結果が良くても油断してはいけません。

悪かったとしても、悔しさをバネに頑張りましょう!

小1の正一
小1の正一

神大模試の判定は最低DのうちC判定でした。

落ち込みましたが、気持ちを切り替えるしかありませんでした!

過去問・共通テスト予想問題集をやろう

共通テスト対策には、過去問・予想問題集を本番形式で解きます。

※予想問題集とは各予備校が共通テストの傾向を考慮してつくった問題集です。

しっかり時間を計って、模試と同じように集中しましょう。

また、大問ごとに分けて別々に解く人もいますが、あまりいいとは思わないです。

時間の感覚がつかめるようにならないからです。

時間を気にしながら、毎回本番だと思って解きましょう。

過去問の貴重性

過去問はとても貴重です。

どの予備校が作った問題より、過去問が本番に近いからです。

最後の仕上げのために最新の過去問を取っておくのがいいと思います。

もうすでに解いてしまっている人は、おととしの過去問でもいいです。

本番のリハーサルとして過去問をつかいましょう。

センター試験を共通テスト対策に使うのはアリ?

英語以外は全然アリだと思います。

英語は問題形式が違いすぎるのでおすすめしません。

しかし、良い問題がそろっているので他の用途のために解くのは良いと思います。

予想問題集・過去問・(センター試験)はしっかり時間を計って本番形式で解こう!

国立大学合格計画④ 2月 二次試験対策

滑り止めの対策

受験生
受験生

滑り止めの対策はどれくらい必要?

個人差はありますが、過去問を1度解いてみる程度でいいと思います。

問題形式・時間配分など傾向をつかんで対策しましょう。

難関国公立大学を狙えるほどの学力なら、滑り止めは受かります。

恐れて滑り止めの対策に時間をかけすぎるのは良くありません。

できるだけ二次試験対策に時間をかけましょう。

二次試験対策

共通テストが終わり、二次試験までもうわずかです。

本番形式で赤本を解きましょう。

先ほども述べましたが、大問ごとに解くのは時間配分の感覚がつかめるようにならないので良くないです。

時間を気にしながら、毎回本番だと思って解きましょう。

赤本は何年分解く?

赤本は最新のものから6年分ほど解けば十分だと思います。

あんまり古すぎると問題形式が違いすぎてて、参考にならないです。

古い問題でも形式がそこまで変わっていないなら解くべきだと思います。

小1の正一
小1の正一

10年前ほどの古い過去問まで解きました。

古い問題は形式が違いすぎてて、意味なかった気がします!

過去問は自分で採点してもいい?

過去問を自己採点するのはよくないです。

記述問題を自分で採点するのは限界があるからです。

また、ひいき目にみて高い点数をつけてしまうこともあるでしょう。

だから、先生に頼んで採点してもらいましょう。

●滑り止めの大学の対策に時間をかけない!

●過去問はできれば先生に採点してもらおう!

まとめ【国立大学に合格するために勉強計画をたてよう】

今回は1年で国立大学に合格する勉強計画について話しました。

●4月~7月 基礎固め

●8月~10月 二次試験対策

●11月~1月 共通テスト対策

●2月 二次試験対策

なかでも基礎固めが最重要です。

焦らずに基礎固めに時間をかけましょう。

また、紹介した勉強計画はあくまで例なので、この通りにする必要はありません。

現在の学力を知り、志望大学に合格するための勉強計画を立てましょう。

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